【ノイズキャンセリング】5極イヤホンを解剖してみた。ノイズキャンセリングの仕組みを紹介!
ノイズキャンセリングイヤホン
WalkmanやらXperiaやらを買ったことのある人は持ってると思われるSONY製のノイズキャンセリングイヤホン。
ノイズキャンセリングとは
ノイズキャンセリングの仕組み
こちらのイヤホン、普通のイヤホンとの違いは、ノイズキャンセリングの有無です。
音というのは、まったく同じ波形を逆転させてぶつけることで、互いを打ち消してしまう性質を持っています。(+2に-2をぶつけると0になる/-5に+5をぶつけると0になる…といった感じ)
ノイズキャンセリングはその性質を上手く利用して外部からの騒音だけを反転させて打ち消しているのです。
その為にイヤホンの左右にマイクが内蔵されています。
つまり、ノイズキャンセリングイヤホンの仕組みを簡単に説明すると…
- 1.外の音を内蔵のマイクで拾う
- 2.拾った波形を逆転させてぶつける
- 3.外から拾った音だけが打ち消される
オーディオケーブルの基本は「3極」
普通のイヤホンのケーブルの中身は、ホット、コールド(+と-)とノイズを低減させるためのグランド(アース)の3種類が配線されています。
これを「3極」といい、ノイズに強いオーディオケーブルの基本構造です。
スマホ用のイヤホンなどはそれに加えて通話用のマイク(モノラル入力)の1本が追加された「4極」が主流です。iPhoneの白イヤホンなんかもこれ
ではこのノイズキャンセリングのイヤホンはというと、なんと5極あります。
5極の仕組み
SONYのノイズキャンセリングイヤホン(5極)剥いたら多すぎて草 pic.twitter.com/eB3d0LdrDp
— ぽんぬ (@mirin67g) 2019年6月16日
5極あるノイズキャンセリングイヤホンの内訳は下記の通り。
- ホット(+)
- コールド(-)
- グランド(アース)
- L側マイク
- R側マイク
マイクもステレオになっているのが特徴です。
左右の音の差もしっかり拾って打ち消す事で、聴こえている騒音を聴こえている通りに再現して打ち消すので、その騒音のほとんどを相殺することができます。
ノイズキャンセリングはマジでオススメ
耳栓としても使える
音楽を流さなくても(たとえば音量を0にしても)ノイズキャンセリングを発揮できるので、夜行バスでイビキのうるさい人がいたり、ネカフェで寝たいけど環境音が気になるみたいな時にも使えます。
逆に歩行中に使用するのは見通しがきくところでないと危ないレベルなのであんまり推奨できません。
音楽に集中できる
外出先だろうと音楽を聴くときはしっかりベース音や左右のパーカッション、ギターやストリングスなどのバッキングまで聴きたいんですよね。
いくら音質が良いイヤホンを買っても騒音が一緒に聴こえるってだけで音質は二の次になります。これは一度ノイズキャンセリングを試した人はわかります。
ボーカルだけ聴けたらそれでいいって人はそもそも音質などにあんまりこだわりなさそうなのでそれで良いかもしれませんが、だいたい細部まで聴こうと思ったら音量上げちゃいますよね…。
音量を上げすぎる事がなくなる
若年層に多い、イヤホン、ヘッドフォン難聴みたいなの聞いたことありませんか?
電車で音漏れがやばい人なんかは既に難聴になっている可能性がありますね。あれも音量上げすぎが主な原因です。
音量上げすぎてどんどん耳が悪くなっていき、聴こえないから更に音量を上げる…という恐ろしいループに陥っているかもしれません。
注意点として、コネクタ側も5極に対応していないとノイズキャンセリングは効かないので注意。そもそもノイズキャンセリングは機器側で処理をしないといけないんですね。Bluetooth対応のレシーバーを買うと、なんでもかんでもノイズキャンセリングに対応させられるんでオススメです。
これ↓使うとBluetoothで接続できるデバイスならなんでもノイズキャンセリング仕様にできます。
このイヤホン(↑)は「5極入力に対応している機器」という意味での「ウォークマン専用」みたい。実際はWalkmanだけでなく5極イヤホンジャックのあるXperiaとかでも使えます。
(↑)ワイヤレス、ノイズキャンセリング、ハイレゾに対応。最強。
SONY製品以外でも最近はノイズキャンセリング対応してるイヤホン、ヘッドフォン増えてきたので興味のある方は試してみてください。
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