【防音室製作】③ ~土台編~ 材料切り出し、枠組み/土台製作【自作防音室】
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防音室製作 ③ 土台編
床の振動対策
この工程においての防音効果を考えると一番効果がありそうなのは振動を床に伝えないようにすることかと思います。
路上で耳にするやかましい車から聞こえてくる音をイメージして欲しいんですが、やはり低音域はドゥンドゥンよく響きますよね。防音室も床や壁に接していると低音域が振動して伝わってしまいます。
しかしながら、個人のDIY製作においてはハードルが高いのと、今回防音室を設置する予定の場所が1階の角部屋な為、特に床からの振動に気を使わなくていいかなと思ったので、振動対策に関しては適当です。
2階以上にお住まいの方や、ドラマーの方なんかは床の振動対策は特に重視した方が良いと思います。
住宅の耐荷重について
土台を製作する上で気を付けなければならないのが床の「耐荷重」計算です。これも2階以上にお住まいの方は特に注意かもしれません。
部屋の中に部屋を作るので、防音室の中に本棚とかピアノ等の重量物を設置する場合、床が抜けないか心配になりました。
木材だけなら大丈夫かもしれませんが、防音のために1巻で20kgある 遮音シート (↑)を重ねたり、鉛シートなんか使おうと思っている場合はより注意する必要があるかもしれません。
180kg / 1m2 辺り
らしいです。日本の住宅って丈夫なんですね。2畳程度の広さだとこの4倍の計算として720kgぐらいは耐えられそうなので、あまり心配しなくても良さそうです。自分の場合、重いものをそんなに詰め込む予定もないので。
ざっくり使用予定の材料の重さを箇条書きしてみます。
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▼ツーバイフォー材(6フィート)
- 2Kg/1本 x 20本 = 40kg
- 20kg/1巻 x 2巻 = 40kg
- 12kg/1枚 x 3枚 = 36kg
- 11kg/1枚 x 10枚 = 110kg
- 5kg/1枚 x 12枚 = 60kg
▼遮音シート
▼針葉樹合板(床用 12mm厚)
▼石膏ボード(外壁用 9.5mm厚)
▼ケイカル板(内壁用 5mm厚)
合計 およそ 286 kg
だいぶガバガバ計算ですが、やはり結構余裕がありそうですね。本棚のように部分的に負荷がかかるものは中に置かないようにすれば特に気にしなくて良さそうです。
ただし先述した浮床工法(2重床工法)のように住宅の床から離して防音室の床を張る予定の場合、重量物を設置する場所の下が木材などの支点ではなく、浮いている状態だと床材によっては割れたりしそうです。
また、重いものを置くときは、接地面を広くすることを心掛けると良いみたいです。
土台・床 製作
土台・床 枠組み
木材の加工ですが、騒音などを考慮して基本的に自室の中で行っていきます。
切ったり削ったりする際にはもちろんどえらい粉塵が舞うので後で大掃除必至です(笑)
土台の枠の内側には十字に支柱を添えます。中央の交わる部分をお互いに削って組み合わせられるようにして交差させます。簡単な「相欠き継ぎ」という組み方です。
ここだけ素人DIYとしては背伸びして挑戦してみましたが、基本的にはツーバイフォー材用のL字金具 (↑) を組み合わせて固定していきます。楽です。
土台の枠組みはこんな感じになりました。(↑)
防音室を直接設置して床が痛まないように、土台の下には使わなくなったカーペットを敷きます。
振動対策を十分にする場合は、防振ゴムなどをこの面に敷いたりして振動対策になりそうな層を作ると良いと思います。
防音加工
枠ができたところで、防音のための構造づくりに入っていきます。基本的には壁パネルと床パネル、天井パネルでそれぞれほぼ同じつくりにする予定です。
防音効果についてですが、ひとくちに「防音」と言っても「吸音」と「遮音」があり、これらの効果をうまく利用しないと高い防音効果は得られないようです。(詳しくは次のページで…)
なので、壁パネルを作成する際は、これらを効果的に得られるように材料を組み合わせて製作します。
遮音シートを張る
(↑) 床に接する側(下面)には遮音シートを張ります。※木材の端材があったら床板のたわみ防止に写真のような感じで配置するといいかもしれない。
ロックウールを敷き詰める
(↑) 後の壁パネルの時に詳細を書くので端折りますが、「コーキング」して内側のすきまを無くし、吸音材となるロックウールを敷き詰めます。
(↑) 床板はたぶん厚さが15mm~ぐらいないと上に乗った時に割れるので注意。※床板は乗せているだけでまだ固定していません。
この時点では、床板になる予定の針葉樹合板(12mm厚)の上に、壁板になる予定のケイカル板(5mm厚)を複数枚重ねて置いています。
次回 →
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